SCN、03年度第1四半期の連結業績は減収減益

WebBCN (コンピュータ・ニュース社)2003年07月24日 10時18分

 ソニーコミュニケーションネットワーク(SCN、山本泉二社長)が7月23日に発表した03年度第1四半期(03年4−6月)の連結業績は、売上高が前年同期比3.4%減の93億2300万円、営業損益が2億7600万円の赤字(前年同期は1億9100万円の黒字)、経常損益が3億200万円の赤字(同1億2200万円の黒字)、当期純損益が2億2900万円の赤字(同8000万円の赤字)となり、減収減益という結果になった。

 減収の要因は、接続サービスの売上高が同比3.7%減の78億1400万円と下がったため。山本社長は、「ADSLにおける月額の接続を値下げしたことや、無料キャンペーンを実施したことが大きい」と話した。

 減益だったのは、会員増加に向けて販売プロモーション費を増加したことが要因。販売費および一般管理費は同比1.6%増の38億7200万円だった。会員数は、今年6月末時点で229万人となり、昨年6月末と比較して2万人増加した。しかし、「思ったほど会員数が増加しなかった。パラソル隊など競合他社は販促費を相当かけている。追随しなければ会員数が伸びなかっただろう」とみている。

 今後は、「プロバイダは、ブロードバンド加入者を獲得しようと過剰な競争を繰り広げている。しかし、体力勝負にも似たこの競争はいつまでも続かないとみている。今は体力を蓄える時期。できる範囲で販促費をかけていく」としている。

 なお、通期の連結業績見通しは、売上高が430億円、営業損失が17億円、経常損失が19億円、当期純損失が13億円としていた見込みを、売上高が400億円、営業損失が15億円、経常損失が17億円、当期純損失が12億円とした。売上高を下方修正したのは、会員数が伸びなかったため。利益面を上方修正したのは、ネットワーク管理などコストで6億8000万円の削減を図れたことによる。

ソニーコミュニケーションネットワーク

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