NEC、北米モバイルインターネット市場へ参入

 NECは、現地法人であるNECアメリカ社(奥山紘史社長)を通じ、AT&Tワイヤレス・サービス(ジョン・ゼグリス会長兼CEO)に、高性能携帯端末515ハイ・デフィニションモバイル(HDM)」を供給すると発表した。7月28日よりAT&Tワイヤレス専売店にて販売される予定。

 発表によれば、NECでは携帯電話の海外事業拡大を推進しており、本年度、海外市場に向け約20機種の新端末を投入する計画だという。こうしたなかで同社では、今回の北米市場における「515HDM」の投入を、海外事業拡大のための極めて重要な要素と位置付けている。また同社は2005年に、国内外市場を合わせ携帯電話事業規模1兆円、海外向け携帯電話端末の売上げ比率50%、モバイルインターネットおよび3G対応端末分野でのワールドワイドシェア15%をそれぞれ目標として事業を展開していく、としている。

 「515HDM」は、GSM/GPRSネットワークに対応した折りたたみ式端末で、2.2インチの高精細カラー液晶(65536色)、40種類の和音機能、さらにDoJA対応機能を搭載した、モバイルインターネット利用に適した商品。新商品の発売にあたり、AT&Tワイヤレスでは、「NECの515HDMでは、m-Modeサービスを通して臨場感があり魅力的な携帯通信が体験できる。鮮明なカラー表示、和音機能を有するこのJava対応端末で、ワイヤレスゲームの究極の楽しさを提供していく」とコメントしている。

 NECは2002年度から、海外市場向けに次世代GSM/GPRS端末の販売を本格化させており、KPNグループ(オランダ、ドイツ、ベルギー)、仏ブイグテレコム、スペイン テレフォニカにはGPRS上のiモード対応端末を供給しているほか、テレコムイタリアモバイル、中国市場(中国移動MMSサービスに対応)向けにも、ハイエンドの携帯電話端末を供給している。さらに3G端末についても日本市場に続き、ハチソン・ワンポアグループに供給を開始している。

NEC

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