NEC、マイクロソフト、NTTコミュニケーションズの3社は7月23日、マイクロソフトのWindows Server 2003をプラットフォームとする、ストレージネットワーク規格iSCSIに対応したストレージ製品を組み合わせた、広域ストレージネットワークの実証検証を開始すると発表した。同月より東京・名古屋間で実施する。
今回の実証検証は、これまで建物・敷地内など、限られた場所でのみ使用可能だったストレージ装置を、「Windows環境下において、超広帯域IPネットワークを利用し、場所を問わずに遠隔地から利用できるようにするのが目的」(3社)。
具体的には、Windows Server 2003のディスク・シャドウ・コピー技術Volume Shadow Copy Service(VSS)、各社ストーレジサービスの組み込みを実現するVirtual Disk Service(VDS) などの最新ストレージ技術と、Windows Server 2003環境下でiSCSI対応を実現するMicrosoft iSCSI Software Initiator version 1.0などを利用し、バックアップ運用の効率化・高速化につながる広域ストレージネットワークを、低価格で実現できるようにする。
実証検証の内容は以下の2つ。
NTT Comが提供している超広帯域IPネットワーク上に、NECのIAサーバ「Express5800」シリーズおよびストレージ製品「iStorageシリーズ」を東京都内に設置し、名古屋との間で遠隔環境における接続確認や転送性能測定など、ソリューションの基盤となるデータの採集を行う。
ネットワーク接続の実証検証を行い、その上に、マイクロソフトのデータベースソフトウェア「Microsoft SQL Server 2000」とメッセージベース・コラボレーション・サーバ「Microsoft Exchange Server 2003」を搭載し、ストレージ統合、ディザスターリカバリやレプリケーションなど、実環境を想定した実証検証を行う。
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