ピープルソフト、JD.エドワーズ買収に向けて障害をクリア

 米PeopleSoftは18日(米国時間)、J.D. Edwardsの発行済み株式の88%を取得したと発表した。しかし総額18億ドルに上る買収の完了は1カ月遅れる見込みだ。

 この買収により、世界第二位の企業向けアプリケーション企業が誕生することになる。買収完了は当初予定されていた来週ではなく、8月にずれ込む見込み。

 PeopleSoftが今回の買収について、J.D. Edwardsの株主による株主投票を回避するためには、同社の発行済み株式の90%以上を取得する必要があった。しかしPeopleSoftはすでに株式の88%を取得しており、株主投票で承認を得るために必要な過半数を超えていることから、買収は無事完了するものと見られる。

 買収完了は遅れるものの、PeopleSoft、J.D.Edwards両社の幹部たちは株式取得率の88%という数字を大きな達成と見ている。

 PeopleSoftのCEO、Craig Conwayは、「両社の合併により、顧客層、製品数、市場だけでなく、我々の才能も広がることになる」と語り、さらに「今後両社は高性能かつ顧客中心の企業文化を共有する。我々はJ.D. Edwardsの仲間をPeopleSoftのチームに迎えられる日を心待ちにしている」と述べた。

 PeopleSoftは同日、J.D. Edwards買収により、割賦償却やその他の項目を除く2004年の同社の所得が大幅に増加する見込みであることを繰り返し強調した。また同社は合併後1年以内に、営業経費削減を8000万ドル削減できると見込んでいる。

 17日深夜に完了した株式公開買付けの一環として、J.D.Edwardsの株主は所有株をPeopleSoft株に転換するに当たって、1株につき14ドル74セントを取得した。一方、所有するJ.D.Edwards株を提供しなかった株主は、J.D. Edwards株1株当たり現金7ドル5セントとPeopleSoftの普通株式0.43株を取得する。なおPeopleSoft株の17日の終値は17ドル90セントだった。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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