日立製作所は7月22日、集客スペースに設置した各種ディスプレイに、インターネット経由で映像コンテンツを配信する「MediaSpaceインフォメーション・ディスプレイ・サービス」を、同日より販売すると発表した。「店舗、ショールーム、公共施設など、多拠点に向けたコンテンツ配信を簡易化できる」(同社)という。
日立は同サービスの提供にあたり、コンテンツ配信ネットワークを運営するJストリームの協力を得る。Jストリームの配信ネットワークを利用するほか、配信コントロールセンターの運営を委託する。なお、販売活動は両社が共同で実施する。
各種ディスプレイに表示するコンテンツ群は、日立の配信コントロールサーバにウェブブラウザでアクセスして集中管理できる。ディスプレイを最大5画面の表示領域に分割し、各画面に個別のコンテンツを配置することも可能。また、表示レイアウト内にURL情報を指定すれば、既存ウェブコンテンツを簡単に二次利用できるという。
日立のサーバ設備をASP式で利用するため、企業によるコンテンツ管理システムなどの設備投資は不要。また、ADSLやFTTHなどの一般回線を利用するため、高価な通信インフラを構築することなく、動的グローバルIP環境やプライベートIP環境下で利用できる。
配信管理業務を委託した場合のサービス利用料金は、配信拠点が100カ所、拠点あたりの月間配信容量が最大2GB、週1回のコンテンツ更新で、1拠点あたり月額2万円から。初期費用、コンテンツ制作費用、ADSL等のインターネット接続料金、表示機器等などが別途必要となる。
サービスの提供開始は8月1日を予定する。なお、東京国際フォーラムで7月22〜23日に開催される「HITACHI-ITコンベンション2003」では、同サービスのデモンストレーションを実施する。
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