ヤフー四半期決算は増収増益、東証に上場申請

山岸広太郎(CNET Japan編集部)2003年07月17日 19時23分

 7月17日、ヤフーは2003年度第1四半期(4−6月)の決算を発表した。連結売上高が155億円(前年同期比83.6%増、前四半期比8.1%増)、営業利益が84億円(前年同期比106%増、前四半期比8.3%増)、純利益は45億円(前年同期比109%増)だった。

 オークション事業と広告売上の増加が寄与する一方、Yahoo! BBは売上高、営業利益ともに減少した。

 オークション事業の売上高は43億円(前四半期比15.8%増)、営業利益は33億円(前四半期比20.1%増)と増加した。広告関連売上高は大企業からの出稿増加とスポンサーサイトからの売上によって44億円(前四半期比9.0%増)と6四半期連続で増加した。Yahoo! BB事業は会員獲得の伸びが弱まり、売上高が26億円(前四半期比5.1%減)、営業利益が16億円(前四半期比14.7%減)と減少した。

 月間ページビューはブロードバンド化などの影響で149億ページビューと半年で倍近くに成長、従業員数も714人に増加している。米国でYahoo!がOvertureを買収した場合のインパクトについては、日本法人での統合の目処が立っていないため分からないという。

 また、ヤフーは同日、かねてから噂されていた東京証券取引所への上場申請を行ったことも明らかにした。今後上場申請が行われるため、上場の可否や時期については未定だ。ヤフーの時価総額は7月17日の終値で約1兆8000億円。同社が現在上場しているジャスダック市場では最大の銘柄になるため、東証へのくら替えが実現すればジャスダックにとっては痛手になる。

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