株式会社ネットアークは7月14日、日本国内のP2Pファイル交換ネットワークの全容解明のため、P2Pノード自動探索システム「P2P FINDER」の稼動を開始した。P2P FINDERが対象とするP2Pファイル交換ソフトはWinMXとWinnyの2つ。7月14日の段階で、国内のP2Pファイル交換ノード数は20万5997ノードとなっている。
P2P FINDERは、ネットアークが独自に開発したP2Pノード自動探索ソフトで、過去一度以上ファイル交換を行ったホストを対象にする。ノードの集計は、新規に発見された交換ノードのみを追加していくという。
同社が6月に実施した「P2Pネットワーク実態調査」では、世界のP2Pファイル交換ユーザー数は600万人、日本国内ではユーザー数は6万人以上としている。海外でのP2Pファイル交換ソフトウェアで人気があるのはKaZaA Media Desktopで、すでに2億3802万8192ダウンロードを記録している。また、日本においては、WinMXがファイル交換ノードを11万3574ノード(国内では3万2882ノード)、Winnyが3万6003ノード(国内では3万2496ノード)としている。同社によれば、日本国内でも通信事業者の回線が圧迫されるなどの現象も報告されているという。
ネットアークでは、「現在問題視されているP2P上の著作権侵害行為とその実態解明を行い、著作権管理団体、音楽業界、映画業界、ソフトウェア業界と連携を強め、ネット上の著作権侵害行為防止を支援していく」としている。
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