NTTPCコミュニケーションズは7月10日、プロケット・ネットワークス・ジャパンが2003年3月に発売したルータPRO/8801 High-Availability Routerを、同社の商用バックボーンとJPNAP(IX)を接続するルータとして採用し、運用を始めたと発表した。
NTTPCによると、「(JPNAPと接続する)10Gbpsクラスのルータにとって、12万件近くにおよぶインターネット経路情報を迅速に計算する能力、数10Gbpsのスループット、大量のユーザーアクセスへの対応能力などが重要」という。また「ルータ1台当りの処理帯域の増大に伴い、これまでにない高い信頼性が必要になる」(同社)。これらの要件を満たすルータとして、同社は4月よりPRO/8801の評価テストを実施していた。
PRO/8801は、40Gbpsの通信を処理可能なLSIを搭載する。評価テストにおいて、一般的なインターネット経路の2倍以上の経路(OSPF+BGPを30万ルート)を設定した状態でフルワイヤーレート(80Gbps)のスループットを達成できた。ネットワーク経路の計算能力は、同クラスの他社製品に比べ4倍以上高かったという。
またプロケットのソフトウェアPRO/1 Module Service Environmentは、プロトコルサービスごとにソフトウェアをモジュール化することで、「高い信頼性と運用性を実現している」(同社)。評価テストにおいても、運用中に一部のプロトコルのみの再起動や、一部のプロトコルのみのバージョンアップなどが行えることを確認した。
一部機能をアップデートする場合も、該当モジュールのみを更新するだけで済む。IPv6などの新しい機能もモジュールソフトウェアで提供され、既存のIPv4サービスに影響を与えることなくIPv6サービスの開始および運用を実施できる。
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