三井住友カードとマイクロソフト、ICカード事業で提携

ニューズフロント(CNET Japan特約)2003年07月09日 17時58分

 三井住友カードとマイクロソフトは7月9日、両社がICカード事業で提携したと発表した。三井住友カードが発行するICチップ搭載の法人クレジットカードと、企業の社内システムへログオンする機能を一体化して提供する。このカードと、マイクロソフトのサーバOS「Microsoft Windows Server 2003 日本語版」が標準で備えるICカードの公開鍵認証機能とを組み合わせることで、企業は容易かつ安価に安全なネットワーク環境を構築できるという。

 両社によると、これまで企業では、ICカードによるネットワークログオン環境を構築するために、カード発行にかかわる費用をすべて自社で負担する必要があったという。また、「ICカードを利用したシステム環境構築のためには、PKI(公開鍵インフラストラクチャ)のソフトウェアの導入も併せて行う必要があり、1000人規模の企業では1000万円以上の負担が生じる場合も少なくなかった」(両社)。

 社員証ICカードと法人クレジットカードを一体化し、三井住友カードがカード発行を行うことで、企業はカード発行関連費用を大幅に削減できるという。またクレジット機能を搭載することは、保管の厳重化・離席時の放置防止など、社員のセキュリティ意識向上にもつながるため、メリットがあるという。

 三井住友カードは、同社の既存法人カード契約企業に対し、同サービスを提供していく計画。これにより、法人カードの新規顧客開拓を積極的に推進するという。 2004年末までに同サービスによる新規契約を約500社から獲得したいとしている。

マイクロソフトのプレスリリース

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