日本IBMは7月8日、モバイル・ゲートウェイ・ソフトの新版「IBM WebSphere Everyplace Connection Manager(WECM)V5」を発表した。「モバイルなどのネットワーク環境が変わっても、途切れることなく企業アプリケーションを安全に使い続けることができるモバイルソフトウェア」(同社)。7月下旬から出荷を開始する。
WECM V5は、企業の業務システムと、パソコンやPDAなどのクライアント端末との間で、VPN(Virtual Private Network)を利用したセキュリティを確保しながら、利用者にとって最適なネットワーク環境を自動的に認識(クロス・ネットワーク・ローミング)、接続を維持する。これにより、利用者は再度ログインしたり、アプリケーションを開きなおしたりする必要がなくなる。
例えば、NTTドコモのWiFi/PHS対応コンボカードを利用すると、ホットスポットのエリアを出るとPHSに接続し、ホットスポットエリアに入るとWiFiで接続するといったことが自動的に行える。また、DDIポケットのPHS常時接続サービスを外で利用し、オフィスに戻るとそのまま企業のネットワークに接続するといったことも可能。
WECM V5は、Windowsパソコン、PDA(Windows CE、PocketPC、Palm OS)といったクライアント環境をサポートする。サーバ稼働環境ではLinux、IBM AIX、Solarisに対応する。
WECM V5の価格は、1年間のバージョンアップと保守料金を含むパスポート・アドバンテージ・エクスプレス(PAX)ライセンスを適用した場合、WebSphere Everyplace Connection Manager V.5(1CPU)が983万2000円、WebSphere Everyplace Connection Manager Starter Edition V.5(50ユーザー限定)が141万6000円となる。
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