日本電気(NEC)は7月3日、磁気テープバックアップ装置「Compact Autoloader(LTO2)」の製品化が完了したと発表した。Compact Autoloader(LTO2)のテープドライブはLTO Ultrium 2に対応しており、「同等クラスの磁気テープバック装置では国産初」(NEC)という。
LTOのUltrium 1およびUltrium 2は、米IBM、米Hewlett-Packard(HP)、米Certanceが共同開発した最新のテープ標準規格。それぞれ100Gバイト/巻および200Gバイト/巻(非圧縮時)のデータ記憶容量を持つ。
Compact Autoloader(LTO2)の記憶容量は最大2Tバイト、データ転送速度は毎秒35Mバイト。バックアップ業務の高速化と効率化が実現できるという。「コストパフォーマンスにおいては、LTO Ultrium 1搭載モデルと比べ、最大95%向上できる」(同社)
また、従来のLTO Ultrium 1 データカートリッジの読み書きが可能なため、LTO Ultrium 1 とLTO Ultrium 2の混在環境でも利用できる。同社は、「資産を有効に活用したスムーズなデータ移行が実現する」としている。Compact Autoloader(LTO2)は、きょう体の高さが4U(178mm)。標準ラックに2台並列実装が可能である。
サンプル価格は210万円で、OEMへの出荷開始は7月31日を予定する。NECは、7月9日〜11日に東京で開催されるデータストレージEXPOに、同製品を出展する予定。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」