Amazon.co.jpは、デジタルカメラ、ビデオカメラ、パソコン周辺機器などを 販売する「エレクトロニクス ストア」を7月1日からオープンした。
同社は2000年11月に日本で書籍の販売を開始して以来、音楽CD、ビデオ、パ ソコンソフト、ゲームソフトおよびハードと取り扱い製品を拡大してきた。す でに米国、欧州などでは「エレクトロニクス ストア」をオープンしており、 同日付けで日本でもエレクトロニクス商品の取り扱いを開始した。
米本社シニアバイスプレジデントのディアゴ・ピアンチェンティーニ氏は、 「現在、アマゾンの全世界のカテゴリー別取扱高は、書籍、CDなどメディア系 が60%、エレクトロニクスを含むそれ以外の商品群が40%という分類となって いる。そのなかでエレクトロニクスは最も伸長率の高い分野」と、エレクトロ ニクス製品が成長分野であると説明。
日本市場においても、「米国同様、伸長率が高くなるだろう」と、今後大き く伸長していくとの見通しを示した。ただ、具体的な売上目標、日本市場でエ レクトロニクスの占める比率などについては明らかにしなかった。
他社と比較した場合の強みとしては、「価格」を挙げる。現在、書籍などで 実施している5000円以上の購入者に対し、送料を無料とするサービスをエレク トロニクスでも実施していく。
また、対面販売の店舗と比較した場合の強みとして、個人ユーザーおよび日 経ゼロワン、アスキーなどメディアなどからのレビュー、仕様比較を実施でき ることなどを挙げ、「ユーザー自身がチェックし、競合製品との比較を自由に 行うことができる点は、対面販売の店舗にはない大きなメリット」(米本社・ ピアンチェンティーニ上級副社長)とした。
「エレクトロニクス ストア」では、デジタルカメラ、ビデオカメラ、ビデ オデッキ、無線LANなどパソコン周辺機器などを取り扱い、「日本市場におい ては、パソコン周辺機器、PDA、電子辞書などの商品が人気となるのではない か」と見ている。
販売するエレクトロニクス商品は、卸し業者を通して調達しており、メーカ ーとの直接取引は実現していないが、「メーカーとの関係は時間がたつにつれ て強固になる傾向が出ており、日本市場でも同様に変わっていくのではないか 」と、メーカーとの直接取引を行っていく意向があることを強調した。
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