日立製作所は、インテル製64ビットプロセッサItanium対応の動画電子透かしプログラムを、インテルの協力を得て開発した。日立が7月1日に明らかにしたもの。
動画電子透かしプログラムとは、マルチメディア向けの著作権管理技術。ブロードバンド環境の整備とともに普及しつつある、映像や音声といったデジタルコンテンツを、不正利用から保護できる。
動画に電子透かしを埋め込む場合、膨大な演算処理が必要となる。このため従来の32ビットコード対応プログラムでは、ライブ映像のストリーミング配信などで必要なリアルタイム処理を行うことができなかった。
日立では、「業界初の64ビット対応動画電子透かしプログラムによって、性能を約5倍に向上し、透かしの埋め込み処理時間を再生時間の約3分の1に短縮することができる」と説明する。
なお同プログラムを採用した製品の発売は、2003年第4四半期を予定している。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」