ソニーは米国時間6月26日、待望のオンラインゲーム「Stars Wars Galaxies」をリリースした。人気映画シリーズ「スターウォーズ」のオンラインゲーム版にも関わらず、その発表は控えめだった。
Stars Wars Galaxiesは米LucasArtsと、人気オンラインゲームEverQuestを開発した米Sony Online Entertainmentが、数年がかりで開発にあたった。オンラインゲームの人気に火がつくかどうかを見極める試金石として、ゲーム業界から大きく注目されている。
しかし26日の販売開始にあたり、プレスリリースは全く配布されなかった。その他のオンラインゲームの熱狂ぶりと比較すると、きわめて地味なスタートだ。
これについて、米Zelos GroupのアナリストのBilly Pidgeonは「ソニーは、昨年『The Sims Online』を開始したゲーム大手、米Electronic Artsなどの競争相手から学んだようだ」と語る。The Sims Onlineは、パソコンゲームで大成功を収めたThe Simsのオンライン版。オンラインゲームに客を取り込める初めての大きなチャンスとあって注目が集まったものの、その結果は、オフライン版ユーザーのわずか一部を引き入れるのみにとどまった。
「The Sims Onlineは発売に先立ち、過剰なまでに宣伝したため、発売後の不振が一層目立つことになった」とPidgeonは語る。「派手な発表は、それを裏付けるだけの資金と、ゲームの特徴がなければ、足を引っ張ることになる」(Pidgeon)
一方、Stars Wars Galaxiesは開始当初から、かなりのユーザーを獲得しているという。Pidgeonは、「ソニーが長期間にわたって試用版を提供し、多くのファンを早くから引きつけた上、スターウォーズの忠実なファンがゲームを体験したがっているからだ」と分析する。
ただし、ソニーは開始日にアクセス集中によるトラブルを抱える羽目となった。利用者の多くから「オンラインでゲーム利用の申込み手続きを完了できず、エラーメッセージが表示される」との苦情が相次いだ。
これについて、Sony Online Entertainmentは「開始当日、数千人のユーザーが集中して登録を試みた結果、ハードウェアで問題が発生した。しかし太平洋標準時の昼過ぎには解決している」と語った。
Stars Wars Galaxiesの価格は1カ月のアクセス込みで50ドル。プレーを続行する場合、月あたりの利用料金を支払う必要がある。月極めの場合は月額15ドル、年間契約の場合は同12ドル。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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