沖電気工業(沖電気)の運営する「ITPC VoIP認定技術者資格制度」に日本電気(NEC)が7月1日から共同運営者として参加する。両社が6月27日に明らかにしたもの。
同資格制度は沖電気の設立したIP電話普及推進センタ(IPTPC)で、2002年11月21日に発足し、IP電話技術習得のための体系的な教育の提供、資格試験の実施を行ってきた。今回のNECの参加は2003年1月28日に両社がまとめたIP電話システム事業についての業務提携合意に基づくもの。
「本資格制度の運営をNECと沖電気の共同によるものとすることにより、提供できる学習対象範囲を拡大する。また、場所や時間の制約を極力減らすよう教育の提供方法を多面化し、受講者・受験者の便宜を図る」(両社)
共同運営の開始によってIPTPCが拡充するサービスは次の4つ。
NTTアドバンステクノロジとの業務提携によってインターネットを通じた教育コースを提供する。「VoIP基礎」を7月1日から、「VoIP概要」を7月末から、「VoIP概要」を9月末から、順次開始する。NECと沖電気それぞれのコースを設定する予定。
試験方式の一部を紙からコンピュータ試験(CBT)に移行する。対象となる試験は「VoIPアドバイザ資格試験」と「VoIPデザイナ資格試験」。7月下旬から、企業向け教育サービスを手がけるジェイ・ジェイ・エスの全国6カ所にある試験会場で開始し、その後100カ所へ拡大する予定。またインターネットを通じた出張資格試験サービスも同時に提供する。
「VoIP基礎教育」から「VoIP概要教育」までの範囲を「IP電話標準テキスト」(仮称)として出版する。これを自習用のテキストや、他コースの副読本として利用で。順次シリーズ化する予定。
これまでの東京での定期開催のほか、7月から大阪・名古屋を中心に、準定期的に集合研修を実施する体制を整える。
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