日本SGI(和泉法夫社長)とNTTデータ三洋システム(本社・大阪府、大橋 純社長)は6月25日、裸眼状態でリアルタイムに立体視を可能にする「裸眼立体視システム」を製品化し、同製品の販売において協業することを発表した。
今回、製品化したシステムは、「あらかじめ用意された画像を立体視するだけでなく、その場で合成した画像を裸眼立体視したい」という、研究開発や設計・製造現場からの要求に対応したもの。ユーザーの操作に対応し、リアルタイムで立体表示が可能なシステムは、これが業界初となる。
具体的には、三洋電機が技術開発した「多視点方式メガネなし3Dディスプレイ」を基盤に、(1)NTTデータ三洋システムが開発した「裸眼立体視システム」、(2)日本SGIが開発した、リアルタイムに3次元CGの表示を可能にする3D表示ドライバ「Interactive Stereo Library」──を組み合わせ、新システムとして製品化した。
これによって、表示する画像をリアルタイムにレンダリング処理を実行して合成表示することが可能になるため、マウス操作などによって動かした画像を、多人数が広い範囲において、リアルタイムに裸眼で立体視することができる。
同システムは、22インチ超高解像度液晶ディスプレイもしくは、50インチプラズマディスプレイを含む「裸眼立体視システム」に、日本SGIのMIPS/IRIXベースのグラフィックス・ワークステーション「Octane2」または「Fuel」、3D表示ドライバソフトなどを組み合わせた構成で、7月1日から販売開始する予定。価格は、50インチプラズマディスプレイと「Fuel」を含んだシステム構成で700万円から。
両社では、今回のUNIXワークステーションで実現したシステムに加え、今後、PC版システムを製品化する計画。
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