米ノベル、Linuxのネットワーキングにフォーカス

 米Novellは米国時間6月24日、各種ネットワーク関連ソフトウェアのLinux版を今年後半に発売することを約束し、主要ハードウェアベンダー各社との販売契約締結も発表した。

 ユタ州プローボに本社を置く同社は、「Novell Nterprise Linux Services」--Linuxネットワークサーバ上でプリンタやファイル共有などのサービスを提供するソフトウェア--を、2003年末までに出荷する計画を進めている。WindowsやNovellのNetWareといった、その他のオペレーティングシステムが動作するサーバ対応のネットワーク関連ソフトウェアについては、既に販売している。

 同社によると、Nterprise Linux Servicesは、Red HatやSuSEディストリビューション向けに書かれたNovellのネットワーク関連ソフトウェアをバンドルしたパッケージ製品だという。

 NovellはLinuxに力を入れる一環として、Nterprise Linux Servicesをサーバに搭載して販売する契約を、Hewlett-Packard(HP)、IBM、およびDellとの間で結んでいる。まず先頭に立ったのがHPで、同社は7月から同ソフトウェアのテスト(ベータ)バージョンを、自社のProLiantサーバにバンドルする。IBMやDellも年末に向けて、このHPの動きに追従することになる。

 Nterprise Linux Servicesは、同オープンソースソフトウェアの人気上昇を利用する同社の戦略にとっては重要なコンポーネント。同社はまた、企業でNetWareオペレーティングシステムのシェア低下を、これでカバーしようとしている。なお、かつてはネットワーク関連ソフトウェアで市場をリードしていたNovellも、そのリードをMicrosoftなどのライバル各社に奪われてしまっている。

 Nterprise Linux Servicesを利用して、企業はLinuxサーバのネットワークをNovellのツールで管理できるようになる。Novellによると、同ソフトウェアはNovellのファイル共有、プリント、メッセージング、管理、およびディレクトリの各サービスを提供するソフトウェアのLinux版になる。

 Novellは自社のオペレーティングシステムであるNetWare 7のアップデートを、遅くとも1年半後にはリリースする予定でおり、同社の話では、その時までにはNetWare 7に搭載されるネットワーク関連サービスのフルセットがLinuxにも対応し、顧客は2つのオペレーティングシステムのどちらかを選べるようになるという。NovellはNetWareの暫定版(バージョン6.5)を今年の夏後半にリリースする準備を整えている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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