日本セキュアジェネレーション(秋葉茂隆社長)は6月24日、組込型指紋認証モジュールの新モデル「FDA02」を30日から販売開始すると発表した。価格はオープンプライス。
新製品は、「光学式指紋読取りセンサー」と「CPUボード」で構成されるスタンドアロン型の組込型指紋認証モジュール。新機能として、IDの入力が無い場合でも高速に本人認証ができる指紋照合アルゴリズムを搭載した。新たに開発した照合アルゴリズムとハードウェアによって、従来機種「FDA01」と比較し照合速度を約800%高速化、消費電力を約40%削減している。また、先に発表した高速指紋照合サーバーソフトウェア「SecuSearch」との連携によって、1万人/秒のシステムも実現可能。
照合アルゴリズムは、指紋の模様全体のベクトル情報などを利用する新開発の「Multi-Dimensional Vector(多角的ベクトル構成法)」と、既存の「特徴点抽出法」の2つの手法を複合利用することで、高速かつ正確な指紋照合を行う。
指紋データには、従来までの指紋の端点・分岐点とその相関といった特徴点だけでなく、指紋の模様全体のベクトル情報などが加えられ、照合を行う際は、そのベクトル情報を基に、あらかじめ類似度順に指紋データの並べ替えを高速に行い、その後、類似度の高い特徴点データから順に、特徴点抽出法による指紋照合が行われる。
同社では、ドアロックシステムのほか、金庫、医療用機器、分析機器などセキュリティ製品および操作者履歴管理が必要な業務用機器への組込をターゲットに、年間1万台の販売を目指す。
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