日本電気株式会社(NEC)と奈良先端科学技術大学院大学は6月24日、遺伝子の機能や遺伝子間の関係の分析に要する時間を大幅に短縮するバイオ情報分析ソフトの開発に成功したと発表した。
このソフトでは、大量の実験データを解釈して得られる遺伝子間の関係をネットワーク形式で表現し、パタンマッチングルールを使った「遺伝子関係ネットワーク解析技術」を開発。これにより、別の解釈の可能性を自動的に検出できる。また、全判定結果を総合的に分析することで、新しい発見につながりそうな遺伝子関係を研究者に提示することも可能だ。
NECでは、従来に比べて大幅に分析時間を短縮できるとしており、主に細胞に化合物や抗生物質を与えたときの反応の予測や、遺伝子によって作られるタンパク質の性質や細胞内での働きの解明の迅速化に貢献するとしている。実際に、奈良先端科学技術大学院大学の森・金谷グループで、十数万件の規模の実験データを対象とした分析し、新しい遺伝子関係の候補を発見するのに数日を要していたのものを、1時間程度で3つの候補を発見することができたとしている。
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