アップルがMac OS Xアプリ開発ツールセット、Xcodeを発表

ニューズフロント(CNET Japan特約)2003年06月24日 16時15分

 アップルコンピュータは6月24日、Mac OS X(マックオーエステン)用の開発ツールセット、Xcode(エックスコード)を発表した。同社では、「Xcodeは、当社の旧世代開発ツールに比べて5倍も速いパフォーマンス向上を提供し、Mac OS Xのアプリケーション開発に要する時間を大幅に短縮する」としている。

 同ツールセットは、UNIXベースの開発環境とMac OS Xのユーザーインターフェースを組み合わせた製品。Fix and Continue、Zero Link、Distributed Buildといった機能を備える。

 Fix and Continue機能を使うと、アプリケーションを稼働させながらコードを変更できるので、アプリケーションを再起動せずに変更の効果を確かめられる。Zero Link機能はアプリケーションのビルド時にリンク作業をなくし、ビルドに必要な処理時間を大幅に短縮するという。またRendezvous(ランデブー)に対応したDistributed Build機能により、複数のシステムを使ってアプリケーションをコンパイルすることで、ビルド時間が短くなる。

 同社によると、「Xcodeは当社の新技術をすべてサポートしており、アプリケーションをアップルPowerPC G5プロセッサ用に最適化する」という。「Cocoaプログラミング環境やAquaユーザーインターフェーイスを使うMac OS Xネイティブアプリケーションを、素早く作れる」(同社)

 また統合開発環境CodeWarrior向けの移行手段を用意しており、CodeWarriorのプロジェクトファイルを直接Xcodeにインポートできる。

 同開発ツールキットは、英語版と日本語版を2003年9月15日より販売する。

アップルのプレスリリース

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