ニューメディア開発協会、日本自動認識システム協会、三菱商事、日立製作所は6月19日、生体認証(バイオメトリクス)技術の導入促進を図る団体「バイオメトリクスセキュリティコンソーシアム」(BSC)を設立すると発表した。
バイオメトリクスとは、指紋、虹彩/網膜パターン、顔、筆跡、声紋など生体的な特徴を利用して個人を識別する技術。日立などによると、「米国では、2001年9月11日の同時多発テロを機に、入退出管理から各種情報資源へのアクセス管理、個人情報の管理などにバイオメトリクス技術が利用され始めている」。それに対し国内では2003年1月に、ISO/IEC国際標準化の動きに合わせ、Generic Biometrics(一般的なバイオメトリクス)技術関連の小委員会「Sub Committee(SC)37」に対応する国内委員会が発足している。
「こうした状況のなか、産業界が中心となり、経済産業省の支援を得て、関係省庁、学会および研究機関との協力体制作りを推進するためBSCを設立することになった」(日立など)という。
同団体では、「バイオメトリクス技術および関連する社会制度に関し、利用者側や産業界などの課題について対応を検討するとともに、バイオメトリクス技術の導入を促進する市場環境の整備や国際標準化活動への提言などを、関連する標準化組織と緊密に連携して進める」としている。具体的な活動目的/内容は以下の通り。
今後BSCは、ベンダー、システムインテグレータをはじめ、ユーザーに当たる商社、販売会社、通信キャリア、セキュリティ事業会社、印刷、航空、金融、流通、保険など幅広い参加企業を募り、活動の活性化を図る。
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