日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は6月19日、 ヤフーに対し、Yahoo! JAPANの動画コンテンツ配信システムを納入したと発表した。「3カ月という短期間で要件を満たすシステムを構築し、すでに稼働を開始している」(日本HP)とする。
納入した動画コンテンツ配信システムは、IAサーバ「HP ProLiantファミリ」、仮想化技術を搭載したディスクアレイ「HP StorageWorks va7410」、SANスイッチ、ファイルシステム「ADIC StorNext File System」で構成する。
日本HPによると、複数のサーバに同一コンテンツを格納する従来の配信システムは、NAS(ネットワーク・アタッチド・ストレージ)を用いてファイルシステムを共有するため、伝送速度が遅くなるという欠点があった。今回、日本HPが構築したシステムでは、SANを利用して 複数の配信サーバから同一のコンテンツデータにアクセスできるため、「配信性能とストレージ効率の高い配信環境が実現した」(同社)。
また、コンテンツデータの更新を高速に行うことができ、その結果が各配信サーバに即座に反映されるため、コンテンツ管理を効率的に行えるという。
なお「一般ユーザーのブロードバンド普及に伴い、映像配信ビジネスの急速な成長が期待される」(日本HP)ことから、同社は今後もこの分野にいっそう注力していくという。
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