インテル、日本ユニシス、マイクロソフトの3社は6月18日、3社の製品で構成する64ビットシステムが、ベンチマークプログラムで優れたスケーラビリティを実証したと発表した。
今回行った検証で、64ビットシステムは8CPU以上でスケーラビリティに優れていることが分かったという。検証は、NTTデータが独自開発したバッチ処理系のベンチマークプログラムで行った。これにより、「64ビットシステムは32ビットシステムに対し、最大性能比較で1.12倍、16CPU比較で1.50倍のスループットを記録した」(NTTデータ ビジネス開発事業本部長の山下徹氏)という。
検証に使った64ビットシステムの構成は、インテルItanium2プロセッサ1.0GHzを16個搭載したUnisys Enterprise Server ES7000/130。主記憶容量は64Gバイト。OSは64ビット版Microsoft Windows Server 2003,Datacenter Edition、データベースソフトに64ビット版Microsoft SQL Server 2000 Enterprise Edition)、ストレージはSANAREN A 3800を使用した。
比較対象とした32ビットシステムは、インテルXeonプロセッサMP 1.6GHzを32個搭載したUnisys Enterprise Server ES7000/230。主記憶容量は32Gバイト。OSはMicrosoft Windows 2000 Datacenter Server。データベースソフトはMicrosoft SQL Server 2000 Enterprise Edition、ストレージはSANARENA 3200、SANARENA 2200、EMC 8340。
インテル、日本ユニシス、マイクロソフトの3社は、2001年3月、インターネットデータセンターや、ミッションクリティカルな大規模基幹システム分野における、販売、マーケティング、検証、センター利用の共同展開に関して包括的合意に達している。今回の検証はこの包括合意を受けて実施したものとなる。
今後、3社は、今回の検証結果を共有し、Itanium2プロセッサ搭載サーバをベースとしたWindows Server 2003対応ソリューションを開発し、市場投入していく。また、日本ユニシスとNTTデータは、今回の性能検証を契機に多方面での協業を検討していくという。具体的な取り組みの一環として、日本ユニシスは、NTTデータとマイクロソフトが共同出資するビジネス・インフィニティのB2B市場向け製品を顧客に提案していく。
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