インテルは11日、企業でのクライアントPCの管理を支援するプログラム、「インテル ステーブル・イメージ・プラットフォーム・プログラム(インテルSIPP)」を発表した。これは、企業のPCインフラにおけるテストや導入、管理を簡素化し、コスト削減に結びつけるプログラムだ。
クライアントPCを多く抱える企業は、新規導入されるPCに対しても、以前にテストして動作が保証されたコンフィグレーションをそのまま採用したいと考えるものである。しかしチップセットにマイナーな変更があった場合、実際は互換性があるにも関わらずインストール作業がスムーズに行かないことがある。「インテルSIPPは、このようなマイナーアップデートに影響されないよう、テクノロジの変更を12カ月間制限するもの」と、同社プラットフォーム&ソリューションズマーケティング本部の山田茂氏は説明した。
つまりこのプログラムを利用すると、コンフィグレーションを変更する必要がないためIT部門のリソースを軽減することができ、企業全体のクライアントPC環境を管理することが容易となる。また、クライアントPCの維持管理費とサポート費の軽減にもつながるのだという。
インテル プラットフォーム&ソリューションズマーケティング本部の山田茂氏 | |
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この12カ月という期間は、インテルのチップセットのロードマップにあわせた格好で、同社にとっても企業に効率的なPCのライフサイクルを提案できることになる。インテルでは「車が古くなるとメンテナンスコストがかかるのと一緒で、古いPCはコストの増加を招くのみ」(米Intelセールス&マーケティング事業本部副社長、John Davies氏)としており、このプログラムで企業に最適なPC管理環境を提供するとともに、PC購入計画も立案していく考えだ。
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