日本IBMは6月11日、複数の多次元分析ソフトを連携させる「DB2 Cube Views バージョン8.1」を発表した。
多次元分析とは、ある出来事について原因を探るために様々な角度から分析する手法。たとえばある月の売上が落ちている場合に、地域や商品、時期など様々な要因を分析検証することで原因を探し出し、適切に対応することができるという。
これまで複数の多次元分析ソフトを利用する場合、データウェアハウスで多次元のメタデータを持つことができず、ソフト間で共有する分析テーブルを目的別に作りこむ必要があった。DB2 Cube Viewsでは、多次元メタデータをデータウェアハウス(DB2)内に構築し一元管理する。メタデータはXMLで記述されるため、様々な分析ツールでデータを共有できるという。これにより、開発コストや管理コストが削減されるとともに、各分析ツール間での情報共有が容易になるとしている。
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日本IBMソフトウェア事業部副事業部長兼理事の安田誠氏 | |
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日本IBMではDB2 Cube Viewsバージョン8.1に合わせ、ユーザーのシステム利用状況を監視し制御するツール「DB2 Query Patrollerバージョン8.1」、データの分析をMicrosoftのExcel上で行うことのできる「DB2 Office Connectバージョン4.0」、ビジネスインテリジェンスシステムの構築に必要なソフトウェアを統合したパッケージ「DB2 UDB Data Warehouse Editionバージョン8.1」も提供するという。
価格はDB2 Cube Viewsバージョン8.1、DB2 Query Patrollerバージョン8.1がそれぞれ134万1000円から、DB2 Office Connectバージョン4.0が4万4800円から、DB2 UDB Data Warehouse Editionバージョン8.1が268万2000円からとなっている。製品は6月27日からダウンロードが可能だが、出荷開始は7月25日となっている。
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