アップル(原田永幸社長)は6月10日、3rd Generation Partner Project(3GPP)標準を業界で初めてサポートしたメディアプレーヤー「QuickTime 6.3」の製品説明会を開催した。
「QuickTime 6.3」は、リッチなマルチメディアコンテンツを制作し、ワイヤレスネットワーク上で配信、再生するための基礎となるソリューション。3GPP標準をサポートしたことで、携帯電話やPDAを含む新世代のワイヤレス通信機器上において、高品質のビデオとオーディオ、そしてテキストの共有を可能にした。
3GPPとは、マルチメディア対応の携帯電話、PDAといった次世代の移動体通信機器に向けて、リッチなマルチメディアを制作・配信・再生するための新しい国際標準。MPEG-4を基本とし、ワイヤレス機器固有の要件に適応した。
製品説明会に出席した原田社長は、「当社は、クリエイターに支持される製品をつくり続けている。ビデオ編集ではコンテンツが不足しており、これからは個人からプロまでスムーズにオーサリングできるツールを提供していくことが重要。当社のFinal Cut ProやQuickTime Proなどのコンテンツ制作ツールは、簡単に3GPP機能が利用でき、今回の発表は、携帯電話系コンテンツとPC系コンテンツを融合する1つのきっかけになる」と述べた。
また、「QuickTime 6.3」には、NTTドコモのモバイルMP4動画サービス「iモーション」に対応したコンテンツ制作ツールが組み込まれており、今回の製品説明会では、NTTドコモの「FOMA」を使用したデモも行った。
具体的には、PC上から3GPP形式で保存したビデオやオーディオファイルを同社のサーバーに保存し、NTTドコモの「FOMA」にURLを送信する。ユーザーはそのURLにアクセスすることで、携帯電話でコンテンツを再生することができるようになる。逆に、携帯電話からPCへ、3GPPコンテンツを送ることも可能。
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