日本ネットワークアソシエイツ(NAC、加藤孝博社長)は6月9日、ネットワークの監視、分析を行うアプライアンス製品「Infini Stream Forensics(インフィニストリーム セキュリティ フォレンジックス)」を6月10日から販売開始すると発表した。価格は、アプライアンス本体とソフトウェアなどを合わせ、ユニットあたり約1500−約2000万円。
新製品は、ネットワーク内のすべてのパケットをリアルタイムでキャプチャ・保存し、保存したパケットを再現・再生する機能をもつ。収集したデータは最大2.9テラバイトまで保存が可能。万が一、サイバーテロや、サイバーアタックがあった場合に証拠を検出でき、その後の対策を早急に打つことができる。
たとえば、クレジットカード会社の顧客情報などを保管しているサーバーにクラッカーが入り込んでデータを盗み、痕跡を隠すためにログファイルを一掃されたケースが起きた場合、同製品を導入していれば、どのファイルがダウンロードされたのかなどファイルの内容を調査することができ、また、どんな方法で不法侵入したのかを割り出し、セキュリティの脆弱性を発見、修正できる。
田中雅彦・マーケティング本部Snifferマーケティング部部長は、「どんなに完璧なセキュリティシステムを組んでいても、将来起こる問題を予知・防御することは、事実上不可能。万が一、脆弱性をつかれた時の対処策として、今後着実に伸びる分野だと考えている。自治体や金融機関などをまずはターゲットに、発売後1年間で3ケタの台数は販売していきたい」と語った。
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