米ピープルソフトのJ.D. Edwards買収計画がきっかけに

 米PeopleSoftが米J.D. Edwardsの買収計画を発表したのは6月2日(米国時間)。その4日後の6日、今度は米OracleがPeopleSoftの買収計画を発表した。このOracleの動きに対し、多くのアナリストは「PeopleSoftのJ.D. Edwards買収が呼び水になった」と話している。

 ことの発端は2日、人事関連ソフトウェアを手がけるPeopleSoftが「製造分野向けソフトウェアを専門とするJ.D. Edwardsを17億ドルで買収する」と発表したことにある。アナリストはこの買収を「PeopleSoftが製品ポートフォリオを拡充し、さらに今後の成長が見込める中規模ビジネス市場への参入の足がかりとなる」と評した。それからわずか4日後、OracleはPeopleSoftにファクスを送付し、「PeopleSoftを51億ドルで買収する」と宣戦布告したのだ。

 J.D. EdwardsとPeopleSoftがタッグを組んだ場合、どんな会社ができるのだろうか?

 今回のJ.D. Edwardsの買収は、PeopleSoftの過去16年間の歴史のなかで最大規模の買収となる。買収は株式交換方式で行い、買収作業は2003年の第3四半期もしくは4四半期に完了予定である。この買収により、PeopleSoftの顧客企業は1万1000社以上へと倍増し、年間売上はこれまでの19億ドルから28億ドルに、従業員は8000人から1万3000人に増大する見込みだ。

 さらに、PeopleSoftはこれまでの人事管理分野のソフトウェアに重点を置く企業から、包括的にビジネス分野yを網羅するアプリケーションプロバイダへと進化を遂げることになる。PeopleSoftが教育、医療などのサービス分野に特化しているのに対して、J.D. Edwardsは製造、鉱業、建設業などの分野で業務ソフトウェアを提供しているからだ。

 また、PeopleSoftが大企業を相手に成功を収めているのに対し、J.D. Edwardsは年間売上が5000万〜5億ドルレベルの中規模企業を対象とした業務ソフトウェアで、マーケットリーダーとなっている。PeopleSoftは、両社の相補的ともいえる強みが、この買収計画の大きな理由と語る。「合併により、両社の中規模/大規模レベルの顧客企業が、世界で最も広範な統合業務ソフトウェアアプリケーションを利用できるようになる」(PeopleSoftのCEO、Craig Conway)

 米AMR Researchのアナリスト、Jim Shepherdらは、「通常の企業買収は相乗効果を誇大に宣伝するが、PeopleSoftとJ.D. Edwardsの場合は、対象とする業界・市場が異なることから、その相乗効果は本物といえる」と述べている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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