シャープは5月30日、三重第3工場でモバイル機器向け液晶デバイス「システム液晶」の生産を2003年6月に開始すると発表した。同社は、「高精細化/高機能化が求められるモバイル機器用ディスプレイの活発な需要に応えるため、生産能力を大幅増強し、安定供給を図る」としている。
システム液晶は、単結晶シリコンに近い特性を持つ連続粒界結晶シリコン(CGシリコン)を中核技術とするデバイス。同一ガラス基板上にディスプレイ部と表示に必要な周辺回路や機能部品を一体形成できるので、従来に比べ実装面積や外付け部品を大きく減らせるという。画質にも優れ、「グラビア並の超高精細表示により、実物に忠実で、あるがままのリアルな表示が可能」(シャープ)。
同社によると、当初計画では同工場の生産開始は2003年10月の予定だった。「携帯電話やPDA、ミニノートパソコンなどモバイル機器に搭載される液晶ディスプレイの高精細化が急速に進展していることから、生産能力の増強が急務となり、稼動予定を4カ月前倒しした」(同社)
なお同社は、2002年10月に天理工場でシステム液晶の生産を始めている。両工場の生産能力などは以下の通り。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」
パナソニックのV2H蓄電システムで創る
エコなのに快適な未来の住宅環境
企業や自治体、教育機関で再び注目を集める
身近なメタバース活用を実現する
OMO戦略や小売DXの実現へ
顧客満足度を高めるデータ活用5つの打ち手