バガボンドは5月29日、国内のネット決済サービスに関する調査結果を発表した。それによると、2003年2月末時点の国内電子商取引(EC)サイト数は162万社で、そのうち決済代行サービスを導入している企業は約6万5000社あり、全体の4%という。2002年度における決済サービス市場の規模は約350億円だった。
大企業の運営する大規模ECサイトのほぼ100%が決済サービスを導入しており、EC市場の総取扱高の8割超をこの4%が占めている。「こうした状況下では、決済事業者が新規に大規模サイトを加盟させることは困難。そのため、決済サービスを導入していない個人経営など中小ECサイトの獲得に注力し始めている」(バガボンド)
決済手段では、クレジットカードによる決済額が約290億円と、市場全体の82.9%を占める。ネットバンキングサービスが7.1%でそれに続く。残りの10.0%には、プリペイドや電話料金一括回収サービスなど、比較的小額決済向きのサービス群が含まれる。
「今後市場が拡大しても、クレジットカード決済の占める割合が大きく減少する要素は見当たらず、80%前後の占有率を維持して推移するだろう。これに対し、ネットバンキングサービスには、ネット専業だけでなく店舗を持つ通常銀行も相次いで参入し、その利用範囲を拡張している。今後利用の割合が急増する可能性もある」(バガボンド)
そのほかの主な調査結果は以下の通り。
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