バンダイネットワークスは5月29日、同社が香港のISP事業者、SINA Corporationと中国における携帯電話向けコンテンツ配信事業で提携したと発表した。
提携の第1弾事業として両社は、5月30日より中国移動通信有限責任公司(チャイナモバイル)のGSM端末向けに、SMS(Short Messaging Service)システムを利用した白黒画像の配信サービスを開始する。
サービス名は「Bandai Networks Channel」。バンダイネットワークスがコンテンツの企画および開発を、SINAがサーバ運営およびカスタマーサービスを担当する。提供する画像のキャラクターは、たれぱんだ、アフロ犬、SDガンダム。同サービスでは、ダウンロード方式と月額会員方式の2種類を用意し、コンテンツ料金は前者が1.0元(ダウンロード1回ごとに約15円)、後者が3.0元(約45円)となる。
バンダイネットワークスによると、中国では、携帯電話加入者が毎月500万人ペースで急増しており、昨年11月末時点では2億31万人に達した。また、SMSの利用者も急増を続けているという。
バンダイネットワークスは今回の提携の理由について、中国におけるGSM端末の普及率を挙げている。「中国でも日本と同様、音声からデータ通信へと携帯電話の使用方法が変わろうとしている。しかし依然GSM端末の普及率は高い。2002年末時点では73%(利用者は約1.4億人)と推定されており、大変大きな市場」(同社)
なお、バンダイネットワークスでは今後も中国における画像配信サービス事業を拡大していく予定。「今年度中にも、中国で市場拡大が予想されるGPRS/WAP端末(カラー端末)向けにコンテンツを配信する予定」(同社)という。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」