光通信は5月28日、2003年3月期(2002年4月1日〜2003年3月31日)の連結決算を発表した。経常利益は34億300万円と、前期の損失15億2400万円から大きく改善した。なお、同社は前期に決算期を8月から3月に移行したため、比較対象となる前期業績は7カ月間(2002年9月1日〜3月31日)のものとなる。
当期売上高は1241億500万円。前期から530億4700万円の増収となった。営業利益は102億6900万円で同64億6400万円増。純損失は79億2200万円となり、前期に比べ半分以下に縮小した。
業績を事業部門別にみると、移動体通信事業では営業利益が67億1000万円となり、前期に比べ43億1100万円増えた。同社は2002年始めに22社あった販売子会社を、2003年3月末までに9社に統合した。店舗総数は2002年3月末時点で615店あったが2003年3月末時点では470店に減らした。
OA機器販売事業の営業利益は6億1700万円で、前期から1600万円増えた。また、インターネット関連事業の営業利益は12億7000万円で、前期から2億8900万円増えた。テレマーケティング事業は2億6000万円の営業損失だが、前期の営業損失と比べると損失額は1億1800万円減っている。
同社は当期特別損失として出資金損失負担額38億5700万円、持分法による投資損失21億200万円を計上した。これに加え、主に未公開ベンチャー企業の株式に対する投資損失引当金繰入額34億2500万円と、資有価証券評価損30億9000万円の計73億1500万円の損失がある。
なお、同社の自己資本比率(自己資本/総資産)は2001年8月期で27.0%、2002年3月期は32.9%、2003年3月期は43.4%と増加傾向にある。
今期の見通しについては、移動体通信事業での販路拡大や、OA機器販売事業での営業強化などにより、売上高は前期比121%増の1500億円、経常利益は同235%増の80億円、純利益は40億円と予測している。
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