NECおよびNECエレクトロニクスは、次世代CSP/SiP(Chip Size Package/System in Package)向けの超薄型微細配線基板(MLTS:Multi- Layer Thin Substrate)と、同基板を用いた半導体パッケージ(MLTSパッケージ)の開発に成功した。両社が5月28日に発表したもの。
CSPは、LSIの実装面積を削減する目的で、チップ本体と同程度まで小型化したパッケージのこと。一方SiPは、論理/メモリなど複数のチップを2次元または3次元に配置したLSIパッケージを指す。
両社によると、「近年、携帯電話機などのモバイル機器の高性能化が進み、内部に実装されるシステムの小型/薄型化を実現するため、0.5mmピッチ未満のCSPや、メモリだけでなく端子数の多いLSIを混載した高密度SiPへのニーズが高まっている」という。「開発したMLTSパッケージはこうしたニーズに応えるもので、0.3mmピッチCSPや、複数チップを多段積層しても1mm未満の厚みに収まるSiPが実現可能となる」(両社)
同MLTSパッケージの特徴は以下の通り。
NECとNECエレクトロニクスは、既に0.5mmピッチ/384ピンCSP、0.4mmピッチ/288ピンCSPを試作し、量産ラインでの組立性や、実用レベルのパッケージと実装の信頼性を実証できたとしている。2003年度中にMLTSパッケージを製品化できると見込む。
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