NECは5月28日、並列Linuxクラスタシステム「Express5800/Parallel PC-Cluster」向けのジョブ運用管理ソフト「HyperClusterEngine」を発売した。標準価格6万3000円/1CPUライセンス〜。また、16台以下の小規模構成向けには「HyperClusterEngine Lite」(標準価格3万1000円/1CPUライセンス〜)も用意されているほか、並列処理をより簡便化するパラレルオプションも提供される。
HyperClusterEngineは、米Platform Computing社のジョブ運用管理ソフト「LSF」をベースに独自の耐障害対応機能を追加したもの。なんらかの障害が発生した場合でも、システム内に配備された予備ノードを利用して自動的に並列処理を再開、計算を終了するフェイルオーバー機能が実装されている。
また、Webブラウザーをインターフェースに利用したことで、初心者でも複数のノードを1台のコンピュータのように操作し、並列処理の実行開始や計算結果の表示などが行えるのも特徴だ。
NECでは、製造業向けのアプリケーションとして、衝突解析ソフト「LS-DYNA」や構造解析ソフト「ADVENTURE Cluster」など10本の市販アプリケーションの動作を確認している。また、HyperClusterEngineの機能強化として、さらに高速なノード間通信を実現する「MPI-2」のサポートを行なう予定だ。
CNET Japanの記事を毎朝メールでまとめ読み(無料)
ZDNET×マイクロソフトが贈る特別企画
今、必要な戦略的セキュリティとガバナンス
ものづくりの革新と社会課題の解決
ニコンが描く「人と機械が共創する社会」