日本IBMは5月27日、企業向けの情報統合(Enterprise Information Integration:EII)ソフトウェア、DB2 Information Integrator 8.1を発表した。同ソフトウェアを使用すると、複数の情報ソースに保存されている多種多様な形式の情報にアクセスし、それらを総合的に管理できるという。
従来のシステムの問題について、同社は「複数のデータベースを運用している場合、別のアプリケーションでデータを利用するには、システム停止時にデータをバッチ処理で転送したり、メッセージキューイング製品を導入したりする必要があった」と説明する。「こうした方法は、プログラム開発やデータ加工に手間がかかる上、同一データを複数のデータベースで管理するので無駄が生じる」(同社)
DB2 Information Integratorは、WindowsやLinux、UNIX、メインフレームなどを含む分散環境内で、各種データベース、表計算用スプレッドシート、XMLなど多様な形式で保存されているデータに対し透過的なアクセスを提供する。さまざまな形式のデータをDB2 Information Integratorで使用できるよう自動編集するので、「企業内外の多種多様なデータソースをあたかも単一データベースのように扱うことができ、情報管理/利用コストの大幅削減が可能」(同社)。
同ソフトウェアの操作には、SQL、XQuery、Webサービスを利用する。対応データ形式は、Oracle、SQL Server、Sybaseなどのリレーショナルデータベース、XMLデータベース、Excelなどのスプレッドシート、Yahoo!、Googleなどの検索エンジンなど。
5種類のエディションを用意し、いずれもWindows、AIX、Linux、HP-UX、Solarisに対応する。各エディションの価格は以下の通り。
同社ウェブサイトでダウンロード版の販売を6月13日に開始し、パッケージ版の出荷は7月11日からとする。
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