ネットレイティングスが5月26日に、国内のインターネット利用状況に関する調査結果を発表した。
それによると、2003年4月は、家庭からインターネットに接続する利用者のうち、ブロードバンド利用者が53.6%を占めたという。「ブロードバンド利用者の割合が初めて過半数を超えた」(ネットレイティングス)
2003年4月におけるブロードバンド利用者数は1451万人、ナローバンド利用者数は1256万人で、ブロードバンド対ナローバンドの利用者構成比は54対46となった。ちなみに、「ブロードバンド元年」といわれた2002年4月は、ブロードバンド対ナローバンド構成比が25対75だった。
■表1 接続環境別にみた家庭ユーザー数の推移(単位:1000人) | |||||
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2001年12月 | 2002年4月 | 2002年8月 | 2002年12月 | 2003年4月 | |
ブロードバンド | 3,599 | 5,955 | 7,725 | 11,323 | 14,511 |
ナローバンド | 18,026 | 18,349 | 18,471 | 15,330 | 12,560 |
出典:ネットレイティングス |
■表2 接続環境別にみた家庭ユーザー比率の推移 | |||||
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2001年12月 | 2002年4月 | 2002年8月 | 2002年12月 | 2003年4月 | |
ブロードバンド | 16.6% | 24.5% | 29.5% | 42.5% | 53.6% |
ナローバンド | 83.4% | 75.5% | 70.5% | 57.5% | 46.4% |
出典:ネットレイティングス |
ブロードバンド利用者のインターネット接続時間は1カ月当たり平均17時間8分で、ナローバンド利用者と比べて2倍以上長い。ただし、2002年4月の平均17時間43分から3%ほど減少している。これについてネットレイティングスのチーフアナリスト、須藤修司氏は、「ブロードバンドが普及期に入った証拠」と説明する。須藤氏によれば、「ブロードバンドの早期利用者は、技術知識が豊富なヘビーユーザーが多かった。現在は、たくさんの“普通の人”がブロードバンドを利用している。“普通の人”は常時接続環境にあっても、ヘビーユーザーほどインターネットを利用しないので、結果的に平均利用時間は減少する」(同氏)。
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2003年4月 | 2002年4月 | ||||||
ブロードバンド | 17:08:24 | 17:43:30 | |||||
ナローバンド | 7:52:10 | 8:01:18 | |||||
出典:ネットレイティングス |
なおネットレイティングスでは、トラッキング対象の全調査パネルに対して快速接続スピードテストを行い、実測で128Kbps以上の結果が出ている場合をブロードバンド環境における利用と定義している。
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