Windows Server 2003のバックアップツールに不具合が発覚

 Microsoftは、Windows Server 2003で作成されたバックアップが旧バージョンのOSで認識できないという、非互換性問題の解決に取り組んでいる。

 同社の最新OSでは、テープへのバックアップデータの保存の際に旧バージョンとは若干異なる保存形式を採用している。そのため、旧バージョンで作成されたテープがWindows Server 2003で読める一方、その逆は不可能になっている。同社は間もなく、その問題を修正するパッチを配布する予定だという。

 この問題は、OSに標準添付されるバックアップツールのNTBackup.exeのみの問題であり、サードパーティから提供されるツールには影響ないと、技術コンサルティング会社Terabyte Computersの社長であるBrian Berginは説明する。同氏は、この問題を最初に発見した人物だ。

 Berginによれば、この問題は深刻だという。同氏は当初、NTBackup.exeが標準添付の無料のツールだということもあり、顧客に対してバックアップの際に同ソフトウェアを使うことを勧めていた。しかし問題の発見後は、その行動を考え直すようになった。

 「これまで作成されたバックアップテープが、最新バージョンのOSでも利用可能なようにしたい」とBerginは語る。Berginは1カ月前にこの問題をMicrosoftに対して報告していたが、同社は取り扱わなかった。やっと今になって、解決に向けて動き出したと同氏は説明する。

 「バックアップテープの存在は、どのような災害保険よりも重要だ。どんなに会社の資産に保険をかけても、決して自身が蓄積してきたデータに代わるものではないからだ」(Bergin)

 Windows Server 2003は、4月末にリリースされたばかりの最新の企業向けOSだ。同ソフトウェアが旧バージョンのOSと同様の32KBブロックのテープ保存形式を用いる一方で、NTBackup.exeは64KBブロックの保存形式を採用している。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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