HP:「古いPCはそろそろ引退時期に」

 いつかはアップグレードしなくちゃならない。

 これは、Hewlett-Packard(HP)が5月21日(米国時間)に発売した新企業向けパソコンの売り文句だ。企業が導入したパソコンは、どんどん古くなる。このため、目立たない管理コストやセキュリティ上の問題が生じてしまう。

 「世界中の1億6400万台のパソコンは3年以上前のものだ。そのうち、3000万台が米国内にある。管理コストは、製品が3年を越えてしまうと増加し始める」とHPのpersonal systems group担当副社長John Thompsonは言う。

 そこでHPは、新デスクトップ製品に、アップグレードがより魅力的になるような、あるいはせめてアップグレード時のイライラが少なくなるようなサービスやオプションをセットにして発売する。たとえば、HP Compaq business desktop d530は、セキュリティチップをオプションで組み込めるほか、ハードディスク上のファイル暗号化を手軽にするソフトウェアがバンドルされる。

 またHPでは、d530では顧客のソフトウェアイメージ――あるクライアント用のパソコンのソフトウェアとドライバを集めたもの――が15カ月間変わらないことを保証している。この保証により、管理コストを削減できる安定性が得られる、とThompson。

 顧客がアップグレードを少なくとも検討する、最大の要因となっているのはセキュリティだ。Microsoftは今年11月には、Windows NT、Windows 98、Windows 95のバグ修正パッチの提供を止めてしまう。したがって、これらの旧式オペレーティングシステム(OS)が稼動するパソコンは、2004年以降に見つかる新たなバグに対して脆弱になる。だが、現在使用されているパソコンの約40%にはこれらの旧式OSが搭載されており、今後のセキュリティ問題を防ぐためにはアップグレードが必要になる。

 「私が最近受ける質問の内容から判断すると、(企業顧客は)パソコンの買い替えをかなり真剣に考えているようだ。Windows XPを5年前のパソコンにインストールしても意味がないからだ」(Thompson)

 古いパソコンは故障することもあり、それがダウンタイムや高くつく修理が必要になる。また企業顧客は、新技術採用によるコスト削減の利点を目にし始めている。たとえばフラットパネルディスプレイを導入すれば、エネルギーコストと机スペースの節約になる(Thompson)

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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