米Salesforce.comは、同社の販売効率化ソフトウェア、Salesforceを顧客企業各社がカスタマイズできるようにする取り組み、Sforceを立ち上げる構えだ。同取り組みでは、米Borland Software、米BEA Systems、米Microsoft、米Sun Microsystemsなどの企業の協力を仰ぎ、カスタマイズ用のツールを提供する。
ビジネス向けアプリケーション市場で、Microsoftをはじめ、米Siebel Systems、独SAP、米PeopleSoftなどと競合するSalesforce.comは、営業担当者が顧客のアカウントを追跡し、販売予測を立てるためのシステムを開発している。Salesforce.comのシステムが大半の競合製品と異なるのは、顧客にインターネット経由でソフトウェアを提供している点。同社は顧客から月額料金を徴収し、自社コンピュータでソフトウェアの管理や保守を行なっている。
Salesforce.comは、今回発表した取り組みで、Webサービス技術を取り入れる。互換性のないシステム間のデータ交換を実現する一連のインターネットプロトコルを利用するという。同社では、6月3日にニューヨークで開く記者会見で、この新技術を披露する予定である。
Salesforce.comのライバル企業も、Webサービス技術を自社製品に取り入れようとしている。たとえば、SAPとSiebelは先頃、Webサービスツールを普及させるべく、Microsoft、IBM、BEAと提携を結んだばかりだ。
米Yankee GroupアナリストのSheryl Kingstoneは、この取り組みによって、顧客がアプリケーションをカスタマイズしやすくなるため、Salesforce.comのサービスがより注目を浴びるだろうと予測する。「全ての顧客企業が求める機能を開発することはできない。最良の方法は、顧客にツールを与えて自分たちで開発してもらうことだ」(Kingstone)
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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