米サン、HP、年末にデュアルコア技術採用の新ハイエンドUNIXサーバを発売へ

 Sun MicrosystemsとHewlett-Packard(HP)の大手サーバメーカー2社が、年末に新ハイエンドUNIXサーバの発売を予定している。HPはそれに先駆け、ほかのモデル数種も発売する予定。

 これらの新ハイエンドサーバは、既存の筐体に従来の2倍のプロセッサを搭載可能で、IBMのトップサーバ「p690」およびその後継機種(開発コード名:Squadron)と競合することになる。

 Sunのハイエンドサーバライン担当上級バイスプレジデントClark Mastersは、15日に行われたインタービューの中で、今年の年末にも同社のサーバシステムに搭載するプロセッサを、全面的に「UltraSparc IV」プロセッサに切り換える予定で、まず最初に「UltraSparc III」プロセッサを72基搭載する企業向けトップエンドサーバ「Sun Fire 15K」に、このUltraSparc IVプロセッサを搭載すると述べた。UltraSparc IVには、同一シリコン上に2つのコアを搭載する「デュアルコア」技術が採用されており、これにより各サーバに従来の倍のプロセッサの搭載が可能になる。

 一方HPも、独自の「PA-RISC」と、同社が基本アーキテクチャの開発に携わったIntelの「Itanium」の両プロセッサについて、搭載数を倍増させる新技術を持つ。1つはPA-RISC初のデュアルコアモデル「PA-8800」(開発コード名:Mako)で、もう1つは単一のスロットにItaniumプロセッサを2基接続できるようにするパッケージング技術「mx2」(開発コード名:Hondo)だ。

 HPのハイエンドサーバグループのマーケティングマネジャーMark Hudsonが、最近行われたインタビューで、PA-8800プロセッサを搭載した128プロセッサ構成の新型サーバ「Superdome」を、2003年末か2004年初頭に発売すると述べ、また別のインタビューではエンタープライズシステム部門チーフのPeter Blackmoreが、2004年1月にItanium版Superdomeサーバを発売すると発表した。

 現在UNIXサーバ市場におけるシェアトップはSunで、調査会社Gartnerによると、Sunは2002年に164億ドルの売上げを記録した。第2位にHP、第3位にIBMと続くが、IBMは圧倒的な技術力を武器に上位2社を追い上げている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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