米国小売業協会(NRF)のShop.orgが米国時間5月15日に発表した報告書によると、2003年のオンライン小売販売は2ケタの成長率で拡大し、小売市場全体の4.5%を占める見込みだという。
2003年のオンライン小売販売の売上高は960億ドルとなり、2002年の750億ドルと比べて26%増加する見通し。しかし、2002年は前年比48%増だったので、「成長速度は鈍化しつつある」(Shop.org)。
この調査で言うオンライン小売販売には、インターネット専門小売業、オンライン店舗と実店舗を持つ小売業(クリック&モルタル)、オンラインカタログ販売などが含まれる。
Shop.orgのエグゼクティブディレクターのScott Silvermanは「コンピュータ、旅行、チケット販売などのカテゴリーは成熟しており、小売販売全体でも幅広く浸透している。このため、今後の成長はそれほど見込めない」と語る。「ただし、成長が期待できるカテゴリーは他に数多くある」(Silverman)
2002年に、小売り販売のうちオンラインで取り引きされた割合が5%を越えた製品カテゴリーは、全15カテゴリー中7カテゴリーだった。ちなみに2002年の小売り販売市場全体の売上高は2兆700億ドルである。今年の小売り販売市場全体の売上高は2兆1300億ドルに到達する見込み。また、オンラインで取り引きされた割合が5%以上のカテゴリーは全15カテゴリー中9カテゴリーになると予測されている。
Shop.orgによると、2003年に、小売販売のうちオンライン取引が占める割合は、ハードウェア/ソフトウェアが34%、イベント/映画などのチケット販売が20%、書籍が15%と推測される。さらに、旅行、遊具/ゲーム、家電、音楽/ビデオ、贈答品、贅沢品などのカテゴリーも、5%を越える見込みだ。
Silvermanは、「ハードウェア/ソフトウェアとチケットのカテゴリーでは、小売販売全体に対するオンライン取引の割合は、将来50%に達するかもしれない」と述べた。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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