米コンピュータ・アソシエイツ・インターナショナルのスティーブン・リチャーズ上級副社長セールス・フィールドオペレーション担当が5月14日来日し、「アジア・太平洋地域のビジネスを拡大するためには、日本市場が重要な位置付けを占めている」と語った。
リチャーズ上級副社長は、「アジア・太平洋地域の売上高は、ワールドワイドで10−12%を占めている。そのうち日本市場の売上高は45−50%となる。アジア・太平洋地域の売上高を、近い将来15−20%まで引き上げることを計画しているが、そのためには日本市場が成長が重要となる」としている。
日本市場のビジネスを拡大する戦略として、リチャーズ上級副社長は、「日本語版の製品を強化する」ことをあげた。米国での発売から60−90日遅れていた日本語版の製品を米国と同じタイミングで発売する。拡販については、適切なパートナーとアライアンスを組むことで中小企業の顧客を開拓していく。
また、「日本市場で立ち上がりつつあるLinux分野に注力する」としている。コンピュータ・アソシエイツ(CA、三ッ森隆司社長)では、バックアップソフトのLinux版「ブライトストア・アークサーブ・バックアップv9・フォー・リナックス」を6月末に出荷開始する。価格は9万8000円からと低価格を追求。初年度は4億円の売上高を目指す。
さらに、ブランド認知度の向上を図る。リチャーズ上級副社長は、「日本では何を提供している会社なのか認識している企業が少ない。ワールドワイドで第3位のソフトメーカーというブランドを訴求していきたい」と強調した。
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