電話会社の米Verizon Communicationsと米Microsoftは米国時間5月13日に、VerizonのDSLサービスVerizon Online DSLにMSN 8を組み合わせることを明らかにした。両社は昨年6月に、ブロードバンドに関する提携を表明していた。
Microsoftの最高経営責任者(CEO)のSteve Ballmerは「MSN 8を組み合わせたVerizon Online DSLでは、利用者のオンライン体験を高める数々の通信/情報サービスを提供するだけでなく、迷惑メールやオンラインセキュリティーなどの問題にも対応している」と説明。また、「ブロードバンドの急速な普及を手助けすることになる」と付け加えた。
同DSLサービスでは、ブロードバンド向けのコンテンツ、DSL Liveを提供する。DSL Liveには、ビデオ配信や、米Listen.comのオンライン音楽サービスRhapsodyの楽曲ストリーミングが含まれる。その他、アンチウィルスやアンチスパム、ペアレンタルコントロールなどの機能を揃える。
現在、MicrosoftのMSN、米AOL Time WarnerのAmerica Online(AOL)、米EarthLinkなどの大手ISPが、高速インターネットサービスの加入者争奪戦を繰り広げている。このため、ISPが販売とコンテンツプロバイダーを兼ねて、ケーブル事業者や電話会社の所有する回線に便乗するケースがいくつか生じている。
Microsoftはこれまでに、DSL回線サービスの米Qwest Communications International、ケーブルブロードバンドの米Charter Communicationsと提携を結んでいる。
現在、ブロードバンドを巡る価格競争は激しさを増している。MSN 8を組み合わせたVerizon Online DSLの月額利用料は34ドル95セント。Verizonの音声サービスプラン加入者は5ドルの割引を受けられるという。米Yahoo!が米SBC Communicationsと手を組んだDSLサービスは、月額利用料が34ドル95セントだ。ちなみに、5ドルの割引を受けたVerizon Online DSLの価格(29.95ドル)は、ケーブル事業者の米Charter、米Comcast、米Road Runnerの料金と比べ、10〜20ドル程度安い。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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