米MS、MSN Messenger 6で「音声と映像に対応」

 米Microsoftは米国時間5月12日、コンシューマ向けインスタントメッセージング(IM)サービス、MSN Messengerの新版に関して数点のスクリーンショットを公開した。バージョン6は今夏のリリースを予定している。

 Microsoftによると、MSN Messenger 6は音声と映像機能を搭載する。また、ユーザーインターフェースで大幅な改良を加えた上、新たなパーソナライズ機能やビデオ会議機能、ゲームのマルチプレーヤー機能を備えるという。

 Microsoftは新バージョンを3月に発表して前評判をあおっていたが、今回はわずかな概要を披露しただけで、あとは今夏リリースまでに詳細を明らかにすると約束した。

 なおMicrosoftは、「現行版のMSN Messengerで、1カ月あたりのユニークユーザー数が1億人を超えた」と同日発表した。

 Microsoftは、米AOL Time Warnerのコンシューマ向けIM、AOL Instant Messenger(AIM)から市場シェアを奪おうと戦いを挑んでいる。ただし、ライバルはAOLだけではない。米Yahooや数多くのIM新興企業も、同様にAOLに挑戦している。

 MSN Messengerは、新規ユーザー獲得ではうまくいっているようだが、革新的な機能という意味では立ち遅れている。ただし、音声/画像機能が整備されていないAOLに対しては、少なくともマルチメディア機能で勝てる可能性がある。

 しかし、米eMarketerのアナリストのRoss Rubinは、「(MSN Messenger 6には)あまり多くの新技術はないようだ」と手厳しい。MSN Messenger 6に搭載する機能は、Microsoftが他の市場で提供するIM製品ですでに提供している。

 Microsoftの幹部は「今回公開したスクリーンショットは、MSN Messenger 6のほんの一部の機能にすぎない。今後公開する情報が批判を消していくだろう」と語っている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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