Fizzerと呼ばれるウイルスがアジアで急速に蔓延し、現在ではアジア以外の地域にも飛び火しつつあるようだ。これは電子メールおよびP2Pファイル共有サービスKaZaAを経由して広まる自己増殖型ワームである。
セキュリティ会社F-Secureは9日、Fizzerを2番めに高い危険度のものと警告したが、12日になって、最大級の危険度に引き上げる旨のプレスリリースを発表した。なお、Trend MicroやMcAfeeなど他のセキュリティ会社は、Fizzerの危険度を「中程度」としている。
このウイルスは、「So how are you?」「There is only one good, knowledge, and one evil, ignorance.」「You must not show this to anyone.」「Today is a good day to die.」「Filth is a death.」「Watchin' the game, having a bud.」「Did you ever stop to think that viruses are good for the economy?」などのサブジェクト行がついた電子メールで届き、.exe、.pif、.scr、.com拡張子の添付ファイルで感染する。
感染すると、このワームはパソコンのWindowsおよびOutlookのアドレス帳に保存された電子メールアドレスに自分自身を送りつけ、Windowsフォルダにinitbak.dat、iservc.dll、iservc.exe、ProgOp.exeというファイルを置く。
電子メールセキュリティ会社のMessagelabsによると、同社は12日だけで、Fizzerワームを運ぶメッセージを1万8000通近く遮断したといい、現在出回っているウイルスの蔓延規模としてはダントツとなっている。これと比較して、過去15カ月の間ウイルスチャート首位のKlezは、遮断数が約6000通だった。
MessageLabsによると、遮断したizzerウイルスの40%以上は、中国で遮断したものだという。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。
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