総務省は5月9日、電気通信消費者相談センターで2002年度に受け付けた、電気通信サービスに関する苦情・相談の件数と、その概要を発表した。同センターで受け付けた苦情・相談の合計件数は7495件で、前年度とほぼ同レベル。ただし、地方総合通信局などの受付分と合わせると、その数は1万1571件にのぼるという。
苦情や相談をサービス別に分類した場合、国際電話に関するものが2285件、インターネット・パソコン通信に関するものが1936件、携帯電話・PHSに関するものが1812件となった。特に、「インターネット接続中、気付かないうちに国際電話に接続されており、高額な国際電話料金を請求された」という、いわゆる国際不正接続トラブルが2209件と最も多かった。
このほかでは、「手続きもしていないのに勝手にADSLモデムが送られてきた」など、高速データ通信のDSLに関する相談・苦情が769件、「身に覚えのない有料アダルト番組を視聴したとして、高額な請求が送られてきた」など、有料番組の架空請求トラブルに関するものが555件、広告・宣伝・勧誘を目的した「迷惑メール」に関するものが281件となっている。
総務省はこれらの取りまとめ結果をもとに、各種広報活動による利用者への情報提供、電気通信事業者への指導・要請などを行い、電気通信サービスの環境整備を促進していくとしている。
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