ナムコは5月8日、4月中旬からセガに持ちかけていた合併提案を撤回したと発表した。ナムコはセガに対し、5月1日付けで5月9日を回答期日とした合併提案への意向を確認する文書を提出したが、ナムコによると、セガは5月8日付けでナムコに対し、「具体的回答をする状況ではない」との回答を寄せた。これを受け、ナムコは合併に関して具体的な協議を進めていく段階ではないと判断し、今回の提案撤回に至ったという。ただしナムコでは、「今後セガ側から新たに合併提案がある場合、受け容れ検討する用意がある」とセガに通知したという。
一方、セガは5月8日に、パチンコ・パチスロ機器メーカー、サミーと2月から進めていた合併計画を中止することを発表した。両社は2月13日、今年10月をめどとする事業統合で合意に達していたが、「事業統合に関し意見合致が得られなかったため、見送ることに決定した」(セガとサミー)とし、これまでの計画を白紙撤回した。
セガとサミーは今後、個別事業における両社間の戦略的な連携/協力などを、従来同様に進めていくという。
なお、サミーは4月25日に公表していた中期経営計画を修正し、今後の新たな事業展開を加味した計画を5月8日に発表した。パチスロ・パチンコ遊技機事業ではパチスロ遊技機のトップシェアを維持し、パチンコ遊技機のシェア拡大やホールデザインおよび周辺機器の販売により、収益を拡大するという。「新型業務用ゲーム機器、ATOMISWAVEの世界的展開や欧米での家庭用テレビゲームソフト市場への本格参入を狙い、新たな収益の創造を目指す」(サミー)
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