KDDIは5月8日、2003年3月期(2002年4月1日〜2003年3月31日)の連結決算を発表した。売上高は2兆7853億円で、前年同期の2兆8333億円と比べると1.7%の減収となった。 しかし、営業利益は前年同期比37.5%増の1406億5200万円、純利益は同441.9%増の573億5800万円と、大幅増益となった。期末配当金は1株当たり1200円、年間配当金は1株当たり2095円。
事業別で見た場合、au事業は営業収益が1兆6262億円(前年同期比6.7%増)、ネットワーク&ソリューション事業は同6960億3800万円(同7.2%減)、ツーカー事業は同3180億6900万円(同11.2%減)、ポケット事業は同1975億7800万円(同6.4%減)となった。
au事業は、第3世代携帯電話「CDMA2000 1x」を全国主要都市で一斉に開始し、「ムービーメール」「フォトメール」といった各種サービスを充実させた。この結果、契約数が前期比15.0%増の1404万9000件と大幅に伸び、その中でもCDMA 2000 1Xが同680万5000件と順調な滑り出しを見せた結果、営業収益が拡大した。これに対し、ネットワーク&ソリューション事業はインターネットサービス「DION」などでサービス拡充を行ったものの、「マイライン」の競争による料金低下で市外電話・国際電話の売上が伸び悩み、売上高が減少する結果となった。
KDDIは今期の見通しについても明らかにした。「CDMA 2000 1x」の契約増加、IP電話などブロードバンドサービスでの競争力強化、経費削減などをもとに、営業収益は2兆7800億円、純利益710億円を予測する。
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