XML専業ベンダーのインフォテリア(平野洋一郎社長)は5月8日、02年度(03年3月期)の事業実績と今年度(04年3月期)の事業戦略を発表した。
02年度は、データの変換・送受信を容易にする基盤ソフトウェア「ASTERIAR2」が大手企業40社を超える契約が成立し、前年度比200%以上の売り上げを達成。今年度についても、同ソフトの新バージョン(コードネーム=Carbon)を今夏にリリースするほか、パートナー戦略の強化、海外展開などで昨年度の2倍の成長を目指すとしている。
平野社長は昨年度の実績について、「多くの大手企業にR2が採用されただけでなく、ハイテクや報道、メディア、金融、サービスなど、多業種をカバレッジすることができた」と、好調な要因を説明する。
適用分野別では、B2Bが65%を占めるが、一昨年に比べEAIが増加傾向にあるという。また、競合案件では、マイクロソフトBizTalkなどとの競合案件で「90%以上の勝率を達成した」(江島健太郎・製品企画部部長)としている。
今年度は、「競合を寄せ付けない製品の継続的な強化」(平野社長)を図るため、新バージョンをリリースしてB2Bの新市場に向けた製品投入するほか、500人以上のASTERIA認定技術者を育成する。さらに、パートナー戦略を強化し、営業、マーケティングを含めた積極的なビジネス支援を行う。パートナー企業としては4月以降、インテックやNEC、キヤノンソフトウェア、TIS、東芝ITソリューションなど14社と契約済みだ。
平野社長は「今後は日本から海外に展開したい。また、2010年までに新製品を核に100億円のビジネスを目指す」との意向を示した。
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