IBMがJavaアプリケーション・サーバ・ソフトの市場で首位に

 IBMがJavaアプリケーション・サーバ・ソフトウェア市場で首位を獲得したことが、米Gartner Dataquestが今週正式発表する市場調査レポートで明らかになる。IBMにとっては、これまでトップを走ってきた米BEA Systemからの首位奪取となる。

 Gartner Dataquestの調査結果によると、Javaアプリケーション・サーバ・ソフトウェア市場におけるIBM製品のシェアは、2001年の31%から2002年に37%にまで拡大した。これに対し、BEAは2001年に34%あったシェアが2002年には29%まで低下し、首位の座を追われる結果となった。

 Gartner Dataquestのアナリスト、Joanne Correiaは、「2000年からIBMとBEAの間で繰り広げられた激しいシェア獲得競争だが、2002年は全てのカテゴリーでシェアを伸ばしたIBMが勝利を収める結果となった」と語る。「IBMは新規ライセンスを多く獲得し売り上げを伸ばすことができた。その分、BEAなどの他社ベンダーのシェアが減少した」(Correia)

 Java 2 Enterprise Edition(J2EE)アプリケーションサーバの市場は、「IBMとBEAを合わせた2社の製品が、市場全体の66%を占めている」(Gartner Dataquest)。両社から大分引き離されて3位の位置に着いているのが米Sun MicrosystemsのSun One(Open Net Environment)、そのシェアは4%となっている。そして4位が、2%のシェアを持つ米SybaseのNew Eraである。残りのシェアは複数の小規模メーカーが分け合っているという状態。ちなみに、米MicrosoftはJavaアプリケーションサーバを販売していない。

 現在のJavaアプリケーションサーバの市場規模は11億ドル。同市場は1999〜2000年には急激な伸びを見せており、その過去4年間における年間平均成長率(CAGR)は約43%となっている。しかし2002年は伸び率が2%未満に下がり、成長が著しく停滞した。このため各社は今、大企業に向けたアプリケーション・プラットフォーム・スイートの開発を進めている。これはサーバアプリケーションの統合パッケージである。アプリケーションサーバに、顧客用途に向けたインテグレーションソフトウェアや企業ポータルなどを組み合わせている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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